スタッフブログ

孤独死について

2019.11.06

孤独死は現代社会が抱える重大な社会問題です。亡くなった方はもちろんのこと、家族も大変な無念をおぼえることでしょう。ひとりひとりが孤独死になってしまう原因や対策を事前に知ることにより、孤独死は減少できると考えます。孤独死は、現在の法律では明確な定義はありません。自宅にてひとりで死亡している状態を孤独死と呼ぶことが多いでしょう。衰弱死・餓死・自殺といった死因があり、突然の疾患により救急車などの助けを呼べず死亡することもあります。

孤独死の原因・背景など

孤独死の原因の多くは、高齢者のひとり暮らし・家族や身内または近隣住民とのコミュニケーションがなくなったことなどがあげられます。また、自力での歩行や日常生活などが困難になり、家に引きこもる状態が続くことも原因と言えるでしょう。

孤独死が起こりやすい環境

孤独死は、以下のような環境・特徴で起こりやすいと言われています。

  • 高齢者
  • 独身者
  • 失業・定年などにより無職である

また、男性が孤独死する確率は女性の2倍以上で、これは女性のほうが外部や近隣住民と積極的にコミュニケーションを取ることが関係していると考えられています。

厚生労働省による対策

孤独死を防ぐため、厚生労働省では、市役所の担当者による見守りをしたり、安否確認のための合いカギを預かったりといった対策が取られているのです。都道府県や市区町村によって対策事例が異なり、厚生労働省のHPにて事例一覧が紹介されています。

地域の活動

地域の民生委員・見守り機関など、ボランティア団体による声掛け・訪問なども孤独死対策になります。自治体や市区町村のHPなどでは相談窓口を設けているところもあるのです。新聞がたまっている・洗濯物が干しっぱなし・カーテンが開けっぱなしになっているなど、気づいたことがあれば相談してみるのもよいでしょう。

さまざまな活動・対策方法

企業も孤独死対策に乗り出してきているのです。代表的なサービスをご紹介します。

  • セコム:家の中で一定時間動きがない場合に通報するサービス
  • 東京ガス:ガスの利用状況を家族あてに毎日メールで知らせるサービス
  • NTTドコモ:携帯電話の使用状況を家族にメールで知らせるサービス

孤独死がおきてしまったら

遺体の取り扱い・葬儀など

遺体を発見した方が警察に通報し、家族は警察から連絡を受けることになります。遺体の引受人となったら、遺体の安置場所や搬送を手配する必要があり、これらは葬儀屋に依頼するのが一般的です。葬儀の日取りを決め、親族や関係者へ連絡をします。

孤独死があった部屋の清掃・片付け

遺体があった部屋を清掃する必要もあります。数日放置されていた場合には、腐敗臭やシミ・汚れ・虫などの害が出てしまっているでしょう。心休まる間もなく大変な労力と負担がかかりますが、遺体があった部屋はすぐに掃除しなければなりません。

清掃について

遺体があった部屋の清掃は、自分で清掃することはほぼ不可能です。遺体のシミ・におい・虫などの清掃は、プロに依頼したほうがよいでしょう。また、衛生面でも素人が掃除することは望ましくありません。

特殊清掃について

遺体のあった部屋の清掃を「特殊清掃」と呼びます。体液や血液汚れの清掃・死臭の消臭・害虫処理など、ハードな内容も特殊清掃の業務です。また、遺品の回収なども併せておこなうことが多いでしょう。風呂場・床・壁など、強い汚れがついてしまった部屋も、プロによる洗浄によりきれいにすることができます。

身内が孤独死してしまったら、清掃を行わなければならないんですね。

はい。保証人になっている場合は、原状回復の義務を負います。 

住人が孤独死した場合の対策法

自分が管理しているアパートなどで、住人の孤独死を発見してしまった場合、まずは落ち着いて警察を呼びましょう。そして、連帯保証人や家族へ連絡します。

問題点

身元が判明しなかったり、家族が見つからなかったりして時間がかかってしまう場合でも、特殊清掃や消臭作業はすぐにおこないましょう。放置するほど汚れやにおいが周りにもれていってしまいます。基本的には、特殊清掃の費用は家族に請求することが可能です。また、孤独死が発生した部屋は、次の住人が決まりにくくなるでしょう。その際は、損害賠償として家賃の20%程度を請求することもできます。

身内がいない場合について

特殊清掃の費用は、連帯保証人が支払う義務があります。次いで、法定相続人・部屋の所有者(家主)となるのです。

投稿者:ハートナイズHEARTNIZE 東京

pagetop