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台風被害につきまして

2019.11.01

おはようございます。

台風19号の記録的な大雨で河川の氾濫などに見舞われた被災地では、水や泥が流れ込んだ家屋の後片付けが今もなお続いている状況です。

今回は作業をする際、どのような点に気をつければいいのかをまとめてみました。

■ケガで感染症の恐れ
被災した家屋には、露出したクギや折れた木材など危険なものが多く、危機管理教育研究所(東京)代表の国崎信江さんは、「長袖シャツと長ズボン、長靴を着用し、頭は帽子をかぶったりタオルを巻いたりするなど、なるべく肌を露出しない方がいい」とアドバイスされております。
ケガをすると、むき出しになった傷口から感染症にかかる恐れがあり、また汚泥が乾いた土ぼこりは皮膚炎の原因になるため、肌を守ることにもつながります。ほこりを吸い込まないようにマスクを着けることも必要です。
大切なのは「洗浄と乾燥」。家に入り込んだ水や泥はホースで水道水をかけて洗い流します。十分に汚れを取り除いたら、床などの水分を拭き取り、しっかり乾燥させてから消毒液で消毒します。「タオルやぞうきんは意外に吸水性が低く、何枚あっても足りなくなる。ホームセンターなどで売っている業務用のスポンジが便利」と国崎さんはすすめられます。

■水没家電は使わない
被災地では、電気製品が水に漬かった家も多いです。家電メーカーなどで作る一般社団法人日本電機工業会(東京)は、「ショートする恐れがあるので、水に漬かった電気製品は使わないで」と呼びかけます。水洗いしたり乾燥させたりして、見た目は異常がなくても、内部の部品が壊れていることがあるためです。
エアコンも、本体や室外機が水に漬かった場合は使用を控えたほうが賢明です。日本電機工業会の担当者は「購入した店やメーカーに問い合わせてほしい」と話されます。

■業者点検 必要な例も
床下の水や泥を取り除いても、しっかり乾くまでは1~2週間かかることが多く、乾いたら専用の消毒液を噴霧して消毒します。
水に漬かった壁の中は密閉されているため、洗った後も内部の水気や湿気はなかなか抜けず、カビが生えたり腐ったりする場合があります。壁の中を通っている電線が浸水したり損傷したりして、電気が復旧した時にショートする恐れがある。工務店などに点検してもらったほうが賢明です。
「家屋に変わったところが見えなくても、専門業者に調べてもらった方がいい箇所も多い」と話すのは、不動産コンサルティング会社「さくら事務所」(東京)のホームインスペクター(住宅診断士)川野武士さん。特に、床下一面がコンクリートで覆われた「ベタ基礎」でなく、土が露出している「布基礎」の場合、床下の土がぬかるんで、基礎がずれたり、ゆがんだりしている可能性があります。構造に詳しい業者に調べてもらうと安心です。

■保険会社に確認を
被災して火災保険金を初めて請求する人も多いと思います。一般社団法人日本損害保険協会(東京)の担当者は、「まずは契約している保険会社に電話で被災した状況を伝え、請求手続きなどを確認してください」と話されます。
自宅が災害救助法が適用された地域にあり、契約している保険会社が分からない場合は、同協会の「自然災害等損保契約照会センター」(0120・501331、土日と祝日、年末年始を除く午前9時15分~午後5時)に問い合わせると、2週間ほどで契約先の保険会社から連絡が入ります。
建物全体や損壊箇所は、修理や片付けの前に、様々な角度から撮影しましょう。浸水した高さによって保険金が出るかどうか変わることもある。浸水した高さが分かる写真を撮っておきます。スマートフォンでも大丈夫です。
災害時には「保険金で修理できる」「保険金請求を代行する」などと勧誘する業者が出てきます。しかし保険金が支払われるか、支払われても保険金に修理費が収まるかどうかは分からないので気を付けた方が良いです。

◇家屋の後片付けの注意点◇
・長袖シャツ、長ズボン、長靴、帽子、マスクを着用
・水や泥は水道水で洗い流し、乾燥させてから消毒
・床下の土がぬかるみ、基礎がずれたりゆがんだりしている場合に注意
・水に漬かった電気製品は使わない。室外機が漬かったエアコンも
・保険金請求に備え、建物や損壊箇所を撮影しておく

私どもハートナイズもできる限りのご協力をさせて頂きます。お困りの際は是非ご連絡下さい。

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投稿者:ハートナイズHEARTNIZE 東京

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